Sakai Kazutaka Profile & Information

写真家・酒井一貴(さかい かずたか)のプロフィールやお知らせなど。

自分の眼。

 なんか、これの前の更新で変なことになったので、もう一回やり直します。 前のは、無かったことにしてください。

 

 

 

 

 何のお店かは確かめなかったけど、窓ガラスの向こう、干したタオルの横にエゴン・シーレの絵を見つける。

 若い頃エゴン・シーレには興味があって、今も部屋には画集がある。 ケースに入った画集で、結構高価だった。 月日が過ぎて紙の端から黄色く変色しているだろうけど、本は財産だと思っているから、ずっと持っておく。

 いつかそれらの本を整理した図書室のような空間を田舎に作れたら、と漠然と思っている。 

 

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 まだ暗い夜明け前のお店に黄色い灯りが灯っていると、カメラを持った自分などは自然とその中を覗いてしまう。

 おしゃれで完璧にディスプレイされたお店は、それ自体が会社や他人の作品のようなものだから、撮っても僕の価値観で撮った写真にはならないので素通りするが、反対に独特のスキがあるお店などは、好んで撮る。 そのものの記録というよりは、街の風景の断片という感じで。 そのために構図は考える。

 

 写真は何が良く写るのか、撮ってみないとわからない。 とにかく撮ってみて妙な生々しさが写真の中にあったりすると、とても嬉しい。 それこそが写真だと思える。

 

 

 

 

 

 

 連休の初日。 今朝撮ったのは、137カット。 思った以上に量が少なかった。 夜が明けた後の光があまり好みではなかったのかもしれない。 粘って撮影を続けることができなかった。 それに加えて、内容も良くなかった。 大丈夫、またやろう。

 

 今日はやらなければならない用事もなく、写真に集中できる。 街に出て、好きなレコードや本も探すことができる。 他人の価値に合わせる必要はない。 やりたいことをやろう。